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緊急放流を回避できるようAI等を活用したダム運用の高度化に関する具体的な取組

2022-05-10 参議院 国土交通委員会

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塩田博昭

公明党

公明党の塩田博昭でございます。間もなく梅雨入りの季節を迎えるわけでございますけれども、近年、気候変動による豪雨災害の激甚化や頻発化が続いていることから、三月十六日の委員会でも質問いたしましたが、水災害に備えた対策強化の一つとして、ダム運用の高度化について質問したいと思います。このテーマは先日の委員会でもお伺いをいたしました。国土交通省では、流域治水の取組の一つとして、令和二年から、全国の利水ダムも対象にして、大雨が降る前にダムから事前放流を行って、ダムの空き容量をできるだけ確保して治水機能の向上に努めております。また、この事前放流をより効果的に実施するためには、気象庁と連携して雨量予測の精度を...

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井上智夫

国土交通省水管理・国土保全局長

お答えいたします。御指摘の研究開発は、内閣府が所管する戦略的イノベーション創造プログラムにおいて京都大学、水資源機構、日本気象協会によって進められている統合ダム防災支援システムの研究開発であり、ダムの治水機能の向上にとって有益であると考えております。この研究開発は令和四年度まで行われる予定であり、その後、速やかに社会実装を進められるよう、現在、国土交通省では、研究開発者と連携して、国土交通省が所管する治水等の多目的ダムへの活用方法を検討しております。具体的には、発電を行っている大規模なダム等において、開発中の新たなシステムの予測を活用して、事前放流をより早い時期から行い、発電の効率性を維持しつ...