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会計検査院の検査と民間企業の監査におけるリスクアプローチの違い及び今後の検査の在り方

2022-04-06 参議院 決算委員会

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若松謙維

公明党

公明党の若松謙維です。今日は四十五分いただきましたので、しっかりと質問させていただきますので、御答弁の方もよろしくお願いを申し上げます。初めに、会計検査院長にお尋ねをしたいんですけれども、いわゆるこの会計検査院ですか、いろんな検査の手法がありまして、こうやって会計検査のあらまし、大変ずっしりと重く、成果物として本当にその御努力に敬意を表します。その上で、最近リスクアプローチという言葉が出ております。当然、非常にリスクが見えない、それに対して、どう人的資源が限られているのにそれに対し対応するか。これは民間の監査部門でも同じであります、行政でも同じだと思います。で、特に会計検査院につきましては、こ...

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森田祐司

会計検査院長

御質問ありがとうございます。民間の企業監査で用いられるリスクアプローチとは、いわゆる保証型監査において、監査対象の財務諸表等に重要な虚偽表示を見逃す監査リスクを効率的、効果的に低く抑えるため、監査資源を虚偽表示リスクが高い分野に重点的に配分する監査戦略を意味するというふうに理解しています。そして、民間企業監査では、不透明ながら将来的に発生する可能性や、仮に発生した場合の影響度などから重要と考えられるリスクについて、例えばそのリスクを未然に防止するための内部統制が整備、運用されているかなどに着目して監査を実施しているというふうに理解をしております。一方、会計検査院ではいわゆる指摘型の検査を行って...