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水道施設の耐震化が進捗しない原因及び水道施設等整備費の執行が低調な理由

2022-04-25 参議院 決算委員会

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羽田次郎

立憲民主・社民

しっかりした御答弁をありがとうございます。ただ、例えば耐震化率については、令和元年度は四〇・九%で令和二年度は四〇・七%と〇・二ポイント減少しており、依然として低い状況が数字にも表れています。一方で、令和二年度水道施設等整備費の執行状況は、前年度から繰越額六百四十二億円を含む予算現額千五百四十億円に対し決算額は五百三億円で、執行率は三二・七%にとどまっています。前年度繰越額分も消化できていないというのが現状です。不用額も二百四十七億円発生しています。老朽化対策がなかなか進まない原因と、確保されている予算の執行が低迷している理由を併せて改めてお答えください。

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武井貞治

厚生労働省大臣官房生活衛生・食品安全審議官

お答え申し上げます。水道施設の耐震化、老朽化対策については、水道事業者において、厚生労働省による財政的、技術的支援等を活用しながら推進していただいているところです。一方、水道事業者の主な財源である水道料金収入の元となる水道水の供給量は、人口減少の進行等により減少傾向にあります。また、水道事業に携わる職員数はピークと比べて四割程度減少しており、特に規模の小さな水道事業者においては数名の職員で事業を行っています。水道事業者におかれてはこのような厳しい環境下で水道施設の耐震化、老朽化対策に取り組んでいただいていると承知しており、厚生労働省としても、広域連携や官民連携の推進等の水道基盤強化に係る施策を...