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ウクライナとロシアの停戦交渉に関する外務大臣の現状認識

2022-03-15 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会

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榛葉賀津也

国民民主党・新緑風会

外交には敵も味方もない、あるのは国益のみだと、こう言ったのは、ソ連最後の共産党中央委員会書記長のゴルバチョフでございます。そして、そのゴルバチョフとレーガンが、核戦争に勝者はないとの認識で合意して、初の核軍縮と冷戦終結に導いたのが今から三十年前の一九九〇年でございます。そして、当時のソ連と東欧諸国が加盟していたワルシャワ条約機構が翌九一年に解体、あれから三十年たってのこのウクライナ有事でございます。ここに私は一つの要因があると思っています。ワルシャワ機構は解体して、一方で、冷戦時に十六か国だったNATOは、旧ワルシャワ諸国の加盟国が次から次へと加わって現在の三十か国になりました。ロシアは長年、...

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林芳正

外務大臣

一九九〇年のドイツ再統一交渉時でございますが、このNATOの東方不拡大の約束の有無でございますが、この交渉当事者でない我が国として事実の認定をすべき立場にはないわけでございますが、今委員からは歴史的な、どなたがどういうふうにおっしゃったかという御紹介もありましたけれども、ごく最近では、ブリンケン国務長官でございますが、今年の一月七日の記者会見で、NATOが新規加盟国を受け入れないと約束したことはないと、このように述べておられると承知をしております。その上ででございますが、ロシア側は、NATOが東方不拡大の約束、これほごとしたとしてロシアの一連の行動の正当化の理由の一つとしているものと承知をして...