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海洋酸性化が現在のペースで続いた場合に生じ得る事態及び影響

2022-02-16 参議院 国際経済・外交に関する調査会

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柳ヶ瀬裕文

日本維新の会

日本維新の会の柳ヶ瀬裕文でございます。お三方から貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。大変勉強になりました。その中で、ちょっと私、理系ではないので分かりかねるところが多々ありましたので、純粋な質問をしたいと思いますけれども、まず植松参考人にお伺いしたいと思います。この海洋酸性化の話ですけれども、これはその海洋酸性化が進むことによって地球温暖化も加速するというふうにも捉えたわけですけれども、この海洋酸性化がこれから、じゃ、五十年、百年、今のペースで続いていったとして、どういうシナリオが考えられるのかと、どういうことが実際に起こる、未来としてあるのかということを端的にお示しいただけ...

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植松光夫

埼玉県環境科学国際センター総長/東京大学名誉教授

御質問ありがとうございます。これはなかなか難しいところがあります。というのは、二酸化炭素が溶けて海水がpH低くなる。どんどん低くなるかというと、低くならないようにということで、炭酸カルシウム、サンゴ礁ですね、そういったものが溶ける。そうすると、ただ単純に二酸化炭素が増えるから酸性化が進むわけでもないというようなこともあります。それから、温暖化によって海水温が上がるということで、また二酸化炭素が溶けづらくなるというようなこともあって、なかなかこの予測は難しいことになっています。ところが、現在、水温が上がると、当然、二酸化炭素、気体は溶けづらいんですが、もっと溶けている。何でかというと、大気中の二...