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漁獲枠設定において漁業者の自己決定権を尊重し大規模漁業を優先的に規制する必要性

2022-02-16 参議院 国際経済・外交に関する調査会

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伊藤岳

日本共産党

小林参考人に伺います。この漁業権や漁獲枠の問題についても、以前もこの調査会では議論になりました。小林参考人は、漁業権のない漁獲や漁獲量を報告しない漁業、漁獲などのいわゆるIUU漁業の廃絶を強調されました。事前にいただいた資料を読ませていただきましたけれども、その中でも、日本は漁獲証明書の添付が求められる魚種が国際的に見ても少ないと指摘があることも述べられています。そこで伺いますが、私は、当然、水産資源の管理が重要であることは論をまたないと思うんですが、個別の漁獲枠が妥当という魚種ももちろん一定あると思います。ただ、その場合でも、漁業者自身が規制方法などを決める、若しくは最低でも同意するというこ...

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小林正典

公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員

ありがとうございます。この国内での制度設計において、小規模漁業者の参画をどういうふうに図るのかというのは非常に重要な課題だとは思っております。大規模な漁業者、それから水産会社さん、そういったところは組織化されて、そういった意見を、何というか、働きかける、発信する、そういう体制ができ上がっているところがありますけれども、私たちがお付き合いのある小規模漁業者さんというのはそういうところのパイプが事実上余りないというところもありますので、その地域の、特に小規模漁業者さんの意向、状況というものをどういうふうに踏まえていくのかというのは重要かと思います。おっしゃられた巻き網とそれから沿岸漁業のその対比に...