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海洋環境の保護と海洋資源の活用の両立に向けた具体的な方策

2022-02-16 参議院 国際経済・外交に関する調査会

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ながえ孝子

碧水会

ありがとうございました。しかと受け止めたいと思っております。それでは、続いて小林参考人にお伺いしたいんですが、資料の中で今後の課題というのをまとめて書いてくださった中で、相乗効果を推進し、二律背反ではない、そういった最適化を図るということがありました。確かに、海洋環境、保護区を広げるですとか、守りながら海洋資源を活用する、漁業を盛んにしていくことですとか、これが両立するというのはすごく重要なことだと思うのですが、具体的に、どうしてもどっちかを取らなきゃいけない、トレードオフみたいなことに我々はなりがちなんですけれども、具体的にどういう手があるのかというのを教えていただけないでしょうか。

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小林正典

公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員

ありがとうございます。これも我々、事例研究なんかでやるんですけど、頻繁に持ち出すのは、ちょっとブルーカーボンという藻場の話が出ましたけれども、岡山の日生というところでは、漁師さんが藻場を種を集めて再生することによって、中学生がそれを学んで教育効果が出たというところなんですけれども、一番指摘されているのは、その藻場によって魚の生息数が増えて、それによって漁獲量が増えたという、そういう指摘もあるんですが、その岡山県全体の漁業統計で見るとそこが必ずしも明確に出てこないので、藻場が増えて、そこで魚が増えて、それで漁獲量が増えたという、そのサイクルをどういうふうに示していくのかというのが課題であったり。...