Clips|国会を、おもしろく。
header
screenshot

日本銀行が物価動向や金融政策に関し従前以上に丁寧な情報発信を行う必要性

2022-05-24 参議院 財政金融委員会

face

杉久武

公明党

続けてまた日銀に伺いたいと思いますけれども、為替相場の急激な変化は即座に我が国経済へと直結してまいりますので、今般の円安の動向については引き続き緊張感を持って注視していただきたいというふうに思います。その上で、もう一つ日銀に確認をいたしますが、先ほど取り上げました金融政策決定会合における主な意見では、物価について、例えば、エネルギー等を除いたインフレの基調はいまだ極めて低い水準にとどまっていると、そして、物価上昇率が二%に達する蓋然性は高まっているが、それは輸入価格の上昇に伴う一時的なものであり、需給ギャップや予想インフレ率の動向を踏まえると、物価安定目標、物価安定の目標の安定的な達成は難しい...

face

中村康治

日本銀行企画局長

お答えいたします。一般に、家計の体感物価は購入頻度が高い品目の価格変化に左右されやすいことが知られております。実際、最近では、ガソリンや食品など購入頻度の高い品目の価格が上昇していることもありまして、物価の上昇を感じている家計の数は増えておりまして、このことは日本銀行が実施しております生活意識アンケートでも確認されております。こうした体感物価の動向は、家計の予想物価上昇率や消費者マインドにも影響を与える重要な要素でありまして、日本銀行もこうした指標を丹念に点検をしております。なお、日本銀行は、物価安定の目標について、購入頻度の低い品目も含め、家計が消費する財・サービスを包括的にカバーする消費者...