Clips|国会を、おもしろく。
header
screenshot

水産資源管理の基礎となる資源評価に気候変動による影響が含まれていることの確認

2022-04-05 参議院 農林水産委員会

face

紙智子

日本共産党

日本共産党の紙智子でございます。政府は、三月二十五日に水産基本計画を閣議決定しました。今日、この問題について質問したいと思います。漁業法が改正されて、水産庁は新たな資源管理の推進に向けたロードマップ、目標を示しました。基本計画には、ロードマップに基づいた水産資源管理の着実な実施を進めていくことが重要である、MSYベースの資源評価を実施してきており、今後も高度化を図るとあります。このMSYというのはどういうものでしょうか。説明お願いします。

face

神谷崇

水産庁長官

お答え申し上げます。MSYとは、日本語で最大持続生産量と訳されております。これは、水産資源のような天然資源は、漁獲で資源が減りますと、それを回復させようという回復力が働きます。ですから、一定の水準まで資源を減らすと回復の割合が最大となると。このときの漁獲の可能量をMSYと称しております。国際的には、国連海洋法条約第六十一条三におきまして、沿岸国の自国水域の資源管理の項において規定されておりますし、欧米ではこの達成を目指した管理が行われております。国内的には、既に平成十三年に制定されました水産基本法第十三条におきましてMSYのことが規定されております。さらに、平成三十年に成立いたしました新漁業法...