浜野喜史
国民民主党・新緑風会
ありがとうございます。続いて、畔蒜参考人にお伺いをいたします。短時間ではなかなか述べ切れない事柄かなとは思うんですけれども、安倍元総理が先導された北方領土交渉についてどのように評価をされておられるのか、そして今後の北方領土交渉をどう考えていくべきかを、見解をお述べいただければ幸いです。
畔蒜泰助
公益財団法人笹川平和財団主任研究員
ありがとうございます。これなかなか簡単には答えるのは難しいと思うんですけれども、そうですね、なかなか難しい、やっぱり領土の交渉は非常に難しいんだと思うんですね。決定的にやっぱり難しい局面になったのは、やっぱり二〇一四年のウクライナ危機が起こる前と後で戦略環境が劇的に変わったんですよね。変わった中で、やはり非常に難し い状況、特にアメリカとの関係、ロシアとアメリカとの関係が難しくなった中で、やはり領土交渉そのものが米ロ関係との問題とリンクしちゃったというのが恐らく一番難しい、なかなか前に進まなかった最大の理由だと思います。ただ、先ほどちょっとお話ししたんですけれども、安倍総理の対ロ外交そのものは、...