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アジア太平洋地域における同盟の硬直化リスクと安全保障のジレンマへの認識

2022-03-18 参議院 予算委員会

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田島麻衣子

立憲民主・社民

ありがとうございます。ないという明確なお答えいただきました。次に、集団安全保障の、あっ、ごめんなさい、安全保障のジレンマと同盟の硬直性リスクについて伺います。第一次世界大戦を思い出していただきたいんです。一九一四年、第一次世界大戦で世界中で千五百万人の人々が命を落としました。要因の一つとして、構造レベルでは、ドイツの力の増大と同盟システムの硬直性の増大、こういったものが指摘されています。ドイツの力が大きくなることを恐れたイギリスというのは三国協商をつくりました。ドイツやイタリア、オーストリアは三国同盟をつくりました。この二つの同盟が硬直性を、柔軟性を失い硬直化したことによって第一次世界大戦が行...

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林芳正

外務大臣

同盟の硬直性というお言葉でございますが、どういう場合かというのは、歴史上のケースは今御紹介がありましたけれども、現在に当てはめてなかなかここが硬直性だと言うことは難しいとは思っておりますが、委員が御示唆なさったように、安全保障環境そのものは、この北朝鮮による核・ミサイル開発、中国による東シナ海、南シナ海における一方的な現状変更の試み、軍事バランスの変化による緊張の高まり、こうしたことで厳しさと不確実性を増しておるところでございます。そういった意味で、我々としては、このインド太平洋地域の平和と安全及び繁栄の礎である日米同盟、これはこれまでになく重要なものとなっていると、そういう認識でございます。