羽田次郎
立憲民主・社民
ありがとうございます。水の問題は命の問題です。水源から蛇口までの安心、安全をしっかりと守り抜いていただくことを後藤大臣にお願い申し上げます。残りの時間で裁判員裁判制度について質問させていただきます。広範な国民の参加によりその良識を裁判に反映させるという裁判員制度の趣旨から、裁判員になることは義務とされています。国民の負担が著しく大きくなることを避けるために法律で辞退事由が定められているので、認められれば裁判員を辞退することもできます。ただし、裁判員候補者の辞退率は制度開始以降高止まりしている現状に対する御認識と、その原因についてお伺いいたします。
吉崎佳弥
最高裁判所事務総局刑事局長
お答え申し上げます。裁判員候補者の辞退率につきましては六〇%台で 推移しているところでございますが、これは、様々な御事情を抱える国民の皆様の負担について裁判所として配慮して辞退の判断をしているという一面もあると思われますが、委員御指摘のとおり、国民の参加意欲が十分に高まっていないという状況がうかがわれるものでもあると認識してございます。最高裁では、辞退率などに関して平成二十九年に外部業者に委託して分析を行わせていただきました。これによりますれば、審理予定日数の増加、雇用情勢の変化、高齢化の進展、裁判員裁判に対する国民の関心の低下などの事情が辞退率の上昇に寄与している可能性があるとされてございます...