東徹
日本維新の会
そういう話がありましたので、それだったら過失犯に限ってはどうかなというふうに思ったわけであります。では、予定しておりました質問の方も続けてさせていただきたいと思います。まず、入管行政についてでありますが、前回委員会の後、ウィシュマさんのお亡くなりになられた件に関して補足説明が行われました。入管行政の信頼を取り戻すためにもこのような事例をなくしていく必要がありますが、ウィシュマさんのように、全国の収容施設において体調の悪化等を理由に継続的に医師の診察を受けている外国人の方、現在どの程度おられるんですか。
西山卓爾
出入国在留管理庁次長
本庁におきましては、全国の入管収容施設における日々の診療件数全てを把握しているものではございません。ただ、ちょっと御参考ま でに御紹介いたしますと、前提として、その名古屋事案を踏まえた改善策の一つでございますけれども、入管庁で体調不良者等に係る仮放免運用指針を昨年十二月二十八日策定、発出しておりまして、この運用指針は、医師の所見を踏まえ、各官署の幹部による被収容者の的確な体調把握や体調不良者等に関する本庁への報告を義務付けるなどの方策を定めているものでございます。この報告に基づいて当庁が体調不良者として把握している被収容者の人数につきましては、令和四年六月一日現在で十六人になっております。