大門実紀史
日本共産党
考えられるのはもう一つしかないんじゃないかと思うんですけれども。その百を超える人というのはそう何百人、何千人いるわけではないですよね。その方々の中で、配当の中で総合課税になる部分が、所得があったんではないかと、何らかの形でですね。だから、総合課税だと最高税率が掛かりますので、ぴょんと上がったんではないかと。ほかにちょっと考えられないなと思うわけですね。そういう点でいきますと、我が党が、一億円の壁といいますか、この金融所得税を見直すべきだということで何度も申し上げてきたのは、あくまでこの富裕層に対する税制優遇でありまして、その高額所得者の、特にこの一億超える、この下がるのはおかしいということなん...
鈴木俊一
財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
富裕層 の資産に対する課税でございますが、いわゆる富裕税につきましては、資産の把握の問題に加えまして、資産の評価の問題など、富裕税を導入した諸外国でも多くの問題点が指摘をされております。また、日本でも、昭和二十五年に導入したものの三年で廃止されたと承知をいたしております。その上で、富裕層への課税を強化すべきというのは一つの考え方であると思いますが、富裕層への課税としては所得税や資産税について近年累次の税制改正を行ってきております。今後の税制の在り方については、これまでの税制改正や経済社会の情勢変化等を踏まえつつ、再分配機能などの程度を、再分配機能をどの程度発揮させるべきかという観点も含めまして検...