渡辺喜美
みんなの党
吉田ドクトリンというのがありまして、非核、軽武装の経済大国、宏池会の伝統的哲学とも言われています。残念ながら日本は経済大国でもないし、三十年間の名目GDPが一・一倍にしか広がっていないという現実、また、非核、軽武装というかつての、かつてのやり方でやっていけるんだろうかという国際環境ですよ。永井陽之助先生という国際政治学者がいらっしゃって、「平和の代償」という、大変古典的な名著でありますが、ここで永井先生、憲法九条改正について、政争の具になってしまったと、でも、日本を昔に戻すんだという人たちが少数派になれば、憲法はきちんと改正、九条は改正すべきだということを言っているんですね。私、冷戦終結後、永...
岸田文雄
内閣総理大臣
御指摘の吉田ドクトリンは、その後 、池田勇人総理に引き継がれ、そしてその流れを宏池会という政策集団が引き継いでいるということでありますが、こうした吉田ドクトリンと言われるような考え方、委員御指摘のように非核、軽武装、経済重視という考え方、これは、最初からまず軽武装、経済重視というものありきではなかったと思います。徹底した現実主義、リアリズムに基づいて、その当時の日本がこの国際情勢の中で、また当時の日本の国力の中で最も国益を大きくするためにはどういった政策を取るべきなのか、こうした極めて冷徹な、現実的な政策判断があり、その結果として当時はこの軽武装、経済重視という政策にたどり着いた、こういったこと...
渡辺喜美
みん・比例
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