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電子決済手段の発行者と仲介者を分離するメリット

2022-06-02 参議院 財政金融委員会

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熊谷裕人

立憲民主・社民

しっかりとお願いをしたいと思いますし、国会としてもしっかりと対応しなければいけないというふうに思っております。具体的中身に入りたいと思います。電子決済法、電子決済手段等への対応についてまずお尋ねをしたいと思います。なかなか、ステーブルコインだとか暗号資産というと私の頭の中じゃなかなか理解しにくいシステムなんですが、今回の法案を通して、電子決済手段等の取引業者に、発行者に加えて新たに仲介者の創設がなされます。資金決済ワーキング・グループでも、グループの中の報告書を読ませていただくと、その議論の中で、その発行者と仲介者を分離することに当たって幾つか課題があるんだというような議論があったというのを見...

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古澤知之

金融庁企画市場局長

お答え申し上げます。近年、金融のデジタル化というものが進む中で、法定通貨と価値を連動させた、先生御指摘のステーブルコインを用いた取引が海外において増加しているわけでございます。こうしたステーブルコインは、元々、為替につきましては、発行者と仲介者、同じ方がサービスを提供するというのが従来の為替取引でございますが、そこが分離されているというところが一つの特徴でございます。こういった中で、ステーブルコインにつきましては、将来的に幅広い分野で送金・決済手段として用いられる可能性があるという御指摘をいただいている一方で、海外の当局などから利用者保護、マネロン上の課題を指摘されていると、そういったものもあ...