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海水からの液体炭化水素製造技術の開発状況

2022-02-02 参議院 資源エネルギーに関する調査会

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森屋隆

立憲民主・社民

立憲・社民の森屋隆でございます。各先生方におかれましては、本日、大変お忙しい中、ありがとうございます。最初に、関根泰先生に二点お伺いしたいと思います。アメリカでは海水から液体炭化水素の製造ができると、こういうふうにお聞きしているんですけれども、そういったものが今日本で化石資源を使わないで製造ができるのかどうなのか、状況を教えていただきたいのが一点でございます。もう一点は、航空機のバイオマス燃料、SAF、これ純国産化で輸入に頼らないで必要量の供給が可能なのかどうか、今後ですね。二点お願いしたいと思います。

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関根泰

早稲田大学理工学術院教授

御質問ありがとうございます。まず一点目の、海水からということになりますと、これは海水は電解をしやすいという物性を持っているので、一旦ある程度の純度を上げた上で電気分解をすることによって、例えば水素、こういったものを作ることは簡単に既存の技術で可能です。また、海水中にはかなりの濃度でCO2が物理溶解あるいは化学的な溶解、炭酸水のような形ですね、こういった形で溶け込んでおります。そういう点では、このCO2と水の中の水素、これを使うことによって原理的には太陽の力を使って炭化水素を作るということは可能です。ただし、これは夢物語としてはあるのかもしれませんが、水の量に比べてCO2の量のバランスというのが...