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将来的に日本が一次エネルギーを自給可能としていく必要性に係る所見

2022-02-02 参議院 資源エネルギーに関する調査会

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河野義博

公明党

ありがとうございました。次に、関根先生にお伺いしたいと思っています。二〇五〇年カーボンニュートラル取り組むに当たって、私は国の形を変えるいいチャンスだと思っています。毎年、約二十兆円の化石燃料を海外から輸入しています。二十兆円といいますと、消費税一〇%分です。毎年毎年、その国富が輸入のために輸出をされ、そして、買う、貨幣価値以外にも膨大な外交コストを払って輸入を行っていますので、やっぱりこの二十兆円を前向きな投資にしていくんだということで、この国の形を変えていくべきだ、百年以上化石燃料を輸入に頼ってエネルギー自給率は二〇%に満たない、食料自給率も四割に満たない、そんな国の形をやっぱり変えるいい...

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関根泰

早稲田大学理工学術院教授

ありがとうございます。おっしゃるとおり、なるべくエネルギー自給率を高く取りたいというのは国民の総意としてはよく分かるところであります。一方で、この二十エクサジュールという中に、当然二十兆円のエネルギーの輸入、八兆円程度の例えば食料の輸入ということがあるわけですが、一方で、七十兆円規模の自動車産業とか、数十兆円の機械の産業、これが外貨を稼ぐツールとなっているということも日本の国富を考える上では重要な位置を占めています。すなわち、資源を買ってきて加工をして付加価値を高めて海外に売ることによって私たち日本は国富を得ている、そういう点から考えると、江戸に戻って閉じた環境の中で地域だけでエネルギーを自給...