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商業化に向けて有望なCO2の変換技術の概況

2022-02-02 参議院 資源エネルギーに関する調査会

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梅村聡

日本維新の会

ありがとうございます。それでは、引き続きまして、関根参考人にお伺いをしたいと思いますが、もう何十年かぶりにこの酸化還元反応の式を私も見まして、いよいよ、特にこの二十四ページ、いただいた資料のですね、CO2の変換技術ということで、というか知識はもうこれ既に確立したものですけれども、ちょっと幾つか、この中で実際に商業ベース化までの距離をちょっと先生なりに見ていただいて、幾つか特に有望といいますか有力なもの、ちょっとそれを御紹介いただければと思うんですが、いかがでしょうか。

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関根泰

早稲田大学理工学術院教授

御質問ありがとうございます。おっしゃるとおり、この表、上から、フィージビリティーの高いもの、余り高くないもの、難しいものという順番で並んでおりまして、一番上の方の三つ、例えば二酸化炭素があって、水素があって、そこから合成燃料を作る。これは、先ほど吉野参考人も御指摘のとおり、百年前の化学、すなわちサバティエ反応とかそういったよく知られている、化学で実行可能な反応であります。その場合に必要なのは、CO2を効率よく集めてなるべくコストを掛けずに集める方法、それからグリーン水素を安く大量にうまく作る方法というのが前提になります。これが上の、二酸化炭素と水素から合成ガス、メタノール、メタンを作る、ここに...