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残余のカーボンバジェットの視点が日本政府に決定的に欠けていることへの所見

2022-02-02 参議院 資源エネルギーに関する調査会

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山添拓

日本共産党

日本共産党の山添拓です。参考人の皆さん、今日は大変ありがとうございました。浅岡参考人に伺います。COP26、グラスゴー気候合意の一・五度目標について強調して御説明いただきました。一・五度という目標、温度目標を定めると、世界が排出できるCO2の総量、残余のカーボンバジェットが決まる、そのために脱炭素に移行するタイムスケジュールが求められるという御説明でした。これ私は日本政府に決定的に欠けている視点でもあると思います。なぜ日本政府はそのような立場に立てずにいるのかということについて、お考えを伺えますか。

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浅岡美恵

特定非営利活動法人気候ネットワーク理事長弁護士

残念ながら私どもは、どんなに精査いたしましても、日本の温暖化対策あるいはエネルギーの基本方針といたしまして、二度目標であっても、一・五度目標はなおさら、これを目指すということを公的に書いたものを見付けることはできません。それを受け入れてはいらっしゃらないと思われるわけです。パリ協定と整合したエネルギー政策、温暖化対策をするのだと、これもなかなか見付けることはできません。それはなぜかといいますと、その話をいたしますと、もう残余のカーボンバジェットは世界中でこれだけというのは、もう既にこれまで排出しましたと、あとプラスこれだけ足せば一・五度になります、更にこれだけ足せば二度、三度、四度となります、...