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都道府県は歴史的、政治的、経済的、社会的、文化的に独自の実態があり、人口比で選挙区定数を定めることは日本人の文化と歴史の視点から合わないとの見解

2022-05-18 参議院 憲法審査会

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山谷えり子

自由民主党・国民の声

自由民主党、山谷えり子でございます。合区問題について、考え方、感じ方を述べさせていただきます。人口の減少と一極集中化が進み、投票価値の平等を重視する視点から、平成二十二年と平成二十五年の参議院選挙に対する一票の較差について訴訟が各地で提訴され、全体として違憲状態との判断が示され、選挙制度の仕組みの見直しの必要性等が指摘されました。そして、平成二十八年参議院選挙では四県二合区の導入にまで至りました。このままでいきますと、そのうち福井と石川、山梨と長野、佐賀と長崎も次々と合区になるのではないかとも言われています。これでは、人口減少が進む地方の声が反映されにくくなり、地域間格差が広がり、選挙への参加...

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川崎政司

参議院法制局長

お答えいたします。憲法は、両議院議員の選挙制度について、選挙区も一つの構成要素として挙げており、選挙区については伝統的に一定の地域を単位としていたところでございます。他方、憲法は地方自治について一つの章を設けて保障しており、その主体となる共同体としての地方公共団体については、行政区画として選挙区を定める際の要素の一つとなるものであり、最高裁もそのことを認めてきております。選挙区は、それぞれの有権者団を構成するものであり、そこでは人々のつながり、地域的なまとまり具合といったことも考慮することは許されると考えられますが、最高裁もかつてはそのことを言及しておりました。しかし、投票価値の平等の要請を重...