宮口治子
立憲民主・社民
ありがとうございます。続いて、電力需要最適化についてお伺いします。本法案では、電力需給の状況に合わせた事業者側の電力使用量の調整を推奨することで、電力需給の最適化に向けた一つの取組として位置付けられています。この施策について、理想からいえば、電力の需要サイドで需要が最適化されれば、その分、供給量の余剰を持つ必要がなくなりますし、供給量の変動が大きいというデメリットも目立つ再生可能エネルギーを普及していく観点からも望ましいことであると期待しております。一方で、その現実可能性については疑問が残ります。先日の本会議においても大臣にお伺いしたように、電力の需要量調整を行うということは、事業者側の事業活...
茂木正
資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長
省エネ法改正案におきまして、電気の需要最適化の措置でございますが、再エネの出力制御時に、技術的かつ経済的に可能な範囲で需要をシフトした事業者について、その需要のシフトを省エネとして評価するものでございます。この措置では、今委員からも御指摘ございましたが、エネルギーの使用実態を踏まえまして、月単位での需要のシフトを評価するなど、柔軟でかつ予見可能な形での制度設計を行うこととしておりまして、これによって多くの事業者が実現可能となるというふうに考えております。効果でございますが、例えば、現在でも九州地域の製造業で、出力制御時への、再エネですね、再エネの出力制御が発生しているときに製造工程をシフトする...