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平成13年改正時に構築された現行の被害者支援スキームに対する評価

2022-04-07 参議院 国土交通委員会

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武田良介

日本共産党

日本共産党の武田良介でございます。今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。まず、私が今回の法案を見て最大の問題意識は、もう既にお話が出ておりますけれども、あの約六千億円の問題。そのまずちゃんと繰戻しをすることが前提だろうと、それが筋だろうということで、参考人の皆さんも、また検討会でもその方向というのは一致しているのではないだろうかというふうに思っております。やっぱり、そのお話もありましたけれども、繰入金は税金ではなくて運用益なんだと、保険料を原資とした運用益なんだという話、そしてまた、そのロードマップが示されない状況で賦課金の導入を明確にすることは危険だと、こういうのが、意見...

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藤田友敬

東京大学大学院法学政治学研究科教授

なかなか申し上げにくいんですけれども、平成十三年のときのスキームの立て方それ自体がやや見通しが甘かったんじゃないか、今、後知恵的に言うと、金利というのがそんなに頼りにならないということを考慮すべきだったと言えなくないのかもしれません。しかし、今の異常な金利がこんなに長期に続くということをその時点で予期できたかというと、私だってできなかったと思いますので、その点を強く非難することまでは私はできません。ただ、振り返ってみると、しかし、実現不可能なスキームをつくってしまった、維持不可能な仕組みをつくってしまったというのは確かですので、それを適切な形でできるだけ早く改めるべきだというふうに考えておりま...