伊波洋一
沖縄の風
ありがとうございました。じゃ、次に、稲継参考人にお伺いしたいんですが、二番目の、同じ地方分権の理念と現実なんですけど、ここで県から市町村への分権というのがありますけど、私は県から市町村への分権は何か分権じゃないんじゃないかという気がとてもしていまして、市長をやっていたときからですね。そもそも県というものと市町村は地方でしょうと。地方分権というときには、本来県と市町村のことまで国は口出ししないでほしいと思うんだけど、現実に口出ししているから保健所の解体が起こっているわけですよね、現実の問題としては、いろんな意味でね。あるいは、その子供たちの保護のありようにしても、児童相談所にしてもですね。そこは...
稲継裕昭
早稲田大学政治経済学術院教授
御質問ありがとうご ざいました。おっしゃるように、国から都道府県への権限移譲、地方分権と、県から市町村への権限移譲、地方分権とは様相がかなり異なります。国か国以外かということでいうと、前者の方は完全に地方分権の議論ですけれども、後者の方はそうでない側面も当然持ち合わせております。ただ、県の条例によって県内の市町村に権限移譲するような条例を作っているところ、例えば静岡県ですとか広島県ですとか神奈川県とか、そういったところでは、それも含めて地方分権という呼び方をして議論をしておられるところであります。なので、これも呼び方も各地方にお任せしてはどうかなというふうに私自身も思っております。
伊波洋一
沖縄・沖縄
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