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我が国が導入する特許出願の非公開制度として審査凍結型を選んだ理由

2022-04-19 参議院 内閣委員会

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浜田昌良

公明党

今大臣から、我が国の元々、元来の特許制度が公開代償という精神に貫かれていると、これに合うのが前者の審査凍結型であるという点と、技術は進歩しますし、技術の補正がするということもしやすいという実務上の理由ということがございました。そういう意味では我が国に合ったものだと思っています。また、この分野にも合ったものだと思っています。また、我が国のこの今回の特許出願非公開制度の特色として、諸外国と異なりまして、保全審査、第二次審査の保全決定前に出願人の意思確認を行いまして出願手続を離脱するという機会を設けたと、これ特色だと思います。なかなかほかの国では見当たらないと思うんですが、これを設けた理由についてお...

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小林鷹之

内閣府特命担当大臣(科学技術政策・宇宙政策)

この非公開制度というのは、特許出願をすれば、一定期間経過後、一年半経過後には一律に出願内容が公開されるといったことを踏まえまして、特許出願があった場合に限って、特許出願を留保するとともに、実施の制限や開示の禁止といった制約を課すものです。こうした制度であるにもかかわらず、本来、発明者にとって利用も開示も自由であった発明につきまして、特許出願をしたがゆえに一方的に国から保全指定されるかもしれない仕組みとするのは、特許手続に伴う規制として過度な面があるのではないかと判断しました。また、出願人にとっての予見性を欠くことにもなって、ひいては我が国の経済活動やイノベーションにネガティブな影響を及ぼしかね...