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特許出願の非公開制度がイノベーションを阻害するおそれ

2022-04-26 参議院 内閣委員会、経済産業委員会連合審査会

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岩渕友

日本共産党

日本共産党の岩渕友です。今日は、秘密特許について質問をいたします。秘密特許制度は、戦後、日本国憲法の戦争放棄の規定に抵触するということを理由に廃止をされました。戦前に秘密特許とされたものが解除をされましたけれども、千五百件以上もの特許が公開をされています。これだけの特許が秘密にされていたということです。戦後、特許制度は公開を原則としました。それは、発明を公開してそれを利用する、新しい技術を人類共通の財産としていくためであって、技術の進歩を促進し、産業の発展に寄与するものだということが特許制度の本質だからです。ところが、この経済安保法案で特許出願の非公開制度を導入するとしています。資料の一を御覧...

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小林鷹之

内閣府特命担当大臣(科学技術政策・宇宙政策)

お答え申し上げます。特許出願の非公開制度の検討に当たりましては、産業界の実情を聞かせていただく中で、安全保障上機微と思われる発明につきましては特許出願をしていないという声を実際に聞いています。これ、実はクローズな場での御発言なので発言者名などを挙げることは控えさせていただきますが、自らの発明が出願の公開を通じて機微技術の拡散につながることを懸念をし、特許出願を控えているという実態があると承知しています。この点、経済安全保障の法制に関する有識者会議の分野別の検討会議というものをそれぞれ行っていたんですけれども、そこでもそうした実態があることを当然の前提とする発言といたしまして、引用させていただき...