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最高裁判所が民事判決情報を類型別に整理して国民に提供する必要性

2022-05-10 参議院 法務委員会

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山下雄平

自由民主党・国民の声

是非とも、地方部、都会、一緒にスタートできるような対応、準備をよろしくお願いしたいと思います。国民の皆さんが民事裁判、司法サービスをより利用しやすくするためには、予見可能性を高めることだというふうに思います。そのためには、過去の判例が有用だと考えます。ただ、私は、判決文を公開をただ進めるだけでは不十分だというふうに考えます。膨大な判決文を場合分け、事例分けして、こういう事象の場合にはどういう判決が出る可能性が高いとか、幾らくらいの金額になることが多いとかいったことを整理して情報公開することが国民にとって必要ではないかというふうに考えます。しかも、そういった作業を民間の企業や民間団体がビジネスと...

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門田友昌

最高裁判所事務総局民事局長

お答えいたします。裁判所としましては、これまでも例えば医事関係訴訟といった特定の事件類型に関して統計的に分析して公表するなどの情報提供は行うなどしてきておりますが、委員御指摘のように、最高裁において事例の内容に立ち入って類型分けを行ったり、あるいは認容額の多寡などに着目した分析を行ったりすることにつきましては、これを利用する方々のニーズを的確に捉え切れるかという問題もございますし、最高裁が一定の方向性を指し示しているとの印象を与えかねず、相当ではないのではないかというふうに考えております。この点に関しましては、委員御指摘のように、民事判決情報を集約してデータベース化する要望が高まっていること等...