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電子化を踏まえた訴訟記録の保存期間の在り方についての最高裁判所の見解

2022-05-17 参議院 法務委員会

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安江伸夫

公明党

この記録の閲覧、謄写というところで、謄写した場合には、本当に大部にわたる資料を保管しなきゃいけないという手間も私も実務上経験したことがございます。こうした観点からも、この記録の閲覧、謄写、電子化を進めることはもとより、利害関係人等の配慮も含めて適切に進めていただきたい、このようにお願いをしたいというふうに思います。また、記録に関連してもう一点お伺いをいたします。記録の保存についてでございます。訴訟記録の電子化が進めば、記録を管理するためのコストも低減され、これまでは一定期間を経過した後に廃棄をしなければならなかった裁判記録につきましても、理論上、半永久的に保存することが可能となるというふうに考...

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小野寺真也

最高裁判所事務総局総務局長

お答えいたします。今委員の方から御指摘をいただきましたとおり、訴訟記録が電子化されますと、記録を物理的に管理するコストというものは低減することになります。一方で、永久にあるいは相当長期間にわたって保存するということになりますと、システムにおける保存容量が累積的に増加し続けることになりますので、やはりそれに伴うシステムの維持管理に関するコストが増加するということになります。また、訴訟記録中に表れる高度な個人情報を保有し続けることに関する問題等も考慮する必要があるものと考えております。裁判所といたしましては、訴訟記録の電子化に伴う記録の保存期間について、今後、これらの問題等のほか改正法案の内容等を...