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法制審議会の侮辱罪の法定刑関係部会における審議の在り方

2022-06-07 参議院 法務委員会

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高良鉄美

沖縄の風

沖縄の風の高良鉄美でございます。今日は、三名の参考人の先生方、ありがとうございます。早速ですけれども、今井参考人の方から質問させてください。法制審の審議の中で先生が述べられていることなんですけれども、海外との比較ということは大事ではあるけれども、それぞれの言葉の意味とか、あるいは民事制裁を含めた全体的な構造と、こういったようなものを議論する、さらには、比較の上で今の状況を犯罪の現象としてどのように刑種を定めるかということについては議論していく必要があるというふうにおっしゃっているわけですね。そうすると、これが去年の十月の話ですが、先ほど侮辱罪の概念がずっと出てきましたけれども、国によってこの言...

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今井猛嘉

法政大学大学院法務研究科教授

ありがとうございます。そこはやはり微妙にといいますか、実はかなり違っているところもあろうかと思います。具体的には、今日の議論でも出ておりましたが、山田参考人の方から、プライバシーを含めるかということですね。侮辱というのは、その対象者の人格的な評価をおとしめる行為として日本では理解されておりますけれども、そのときに、彼又は彼女がこんなことをしちゃってねというふうに、秘密にしておきたい事項をばらすことによる侮辱的行為というものも実際には多いです。ですから、海外で侮辱が処罰されているというのを見るときに、実はこれはないしょにしておきたいプライベートなことのディスクローズを処罰している場合がありますの...