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日米地位協定第十七条5(c)に係る凶悪犯罪の場合の起訴前の拘禁移転に係る好意的配慮を内容とする日米合同委員会合意が空文化している可能性

2022-04-28 参議院 外交防衛委員会

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伊波洋一

沖縄の風

ハイサイ、沖縄の風の伊波洋一です。昨年十月、沖縄県那覇市内において面識のない女性に性的暴行を加えようとしてけがを負わせたとして、那覇地検は十二月に米海兵隊の上等兵を強制性交等致傷罪で起訴しました。女性の人権を踏みにじり、地域住民に恐怖を与える米軍人によるこうした事件に強い憤りを覚えます。警察庁によれば、国内でこの十年間に認知された米軍人等による凶悪犯罪は、殺人一件、二〇一九年、強制性交等は十九件、一二年に二件、一三年一件、一四年二件、一五年四件、一六年三件、一七年三件、一八年一件、二一年三件でした。沖縄県内でも、昨年来、米軍人等による性犯罪が相次いでいます。戦後七十七年、復帰後五十年を経過して...

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林芳正

外務大臣

外務省といたしまして、捜査当局における個別の対応についてお答えする立場にはございませんが、本件については、米側から必要な協力を得て所要の捜査が行われたものと承知をしておりまして、起訴前の拘禁の移転を要請していないところでございます。米側も本件を深刻に受け止め、地元の捜査当局の捜査に対して十分な協力がなされたものと承知をしておりまして、日米地位協定は捜査の支障にはならなかったものと認識をしております。いずれにいたしましても、このような事案が発生したことは極めて遺憾であり、昨年十二月の本件起訴を受けて、外務省から米側に対し遺憾の意を申し入れるとともに、綱紀粛正及び再発防止の徹底について申し入れたと...