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金融庁が金融機関ごとの運用損益別顧客比率の公開を開始した理由

2022-05-10 参議院 財政金融委員会

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櫻井充

自由民主党・国民の声

まあ、るる説明がありましたが、果たして本当にそれで銀行の公共性が担保されるんでしょうか。例えば、アメリカには地域再投資法という法律があって、地域から集めたお金をどれだけ地域に再分配するのかと。これによって、きちんと再分配していないところは、再投資です、ごめんなさい、再投資していないところに対しては支店を出すことができないとかいう罰則規定まであって、厳しく地域から集めたお金を地域に再投資しなさいという、そういう法律もあるわけです。これはなぜ必要なのかというと、集めたお金を地域に再投資しなければスラム化してしまうからです。今の日本の例えば地域金融を見てくると、田舎で集めたお金が田舎に再投資されるか...

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松尾元信

金融庁総合政策局長

お答え申し上げます。金融庁は二〇一七年に顧客本位の業務運営に関する原則を策定、公表しておりまして、金融機関に対しては、この原則を採択した上で、顧客本位の業務運営を実現するための明確な方針を策定、公表し、その方針についての取組状況を定期的に公表し、方針を定期的に見直すことを促しております。こうした取組を通じ、これまで一定数の金融事業者において顧客本位の業務運営の定着度合いを客観的に評価できるようにするための評価指標を自主的に設定、公表しているというふうに考えております。さらに、これを進めるために、より顧客から選ばれるようにという観点から、二〇一八年に比較可能な共通KPIということの考え方を示して...