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日銀の金融緩和が世界のコモディティ市場の過熱につながる可能性

2022-06-07 参議院 財政金融委員会

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大門実紀史

日本共産党

かつて、小泉政権のときだったと思いますが、金融緩和でこの円キャリートレードが大変活発化して大きな問題になって、この委員会でも議論した覚えがございます。当時、日銀の山口副総裁も国会で、アメリカの不動産バブルとかいろいろ起きたときなんですけれど、円キャリートレードがかなりインパクトを与えたということは日銀としても捉えておられたことありますので、今回もやっぱり警戒といいますか把握といいますかウオッチングしておく必要があるし、今もう早くやるべきじゃないかと思っております。その点で資料を幾つか御紹介いたしますと、最初の資料は前金融庁長官の氷見野さんの論文です。これは別の問題で三月にこの委員会でお示ししま...

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黒田東彦

日本銀行総裁

御指摘のいわゆるノンバンクの金融機関というものが非常に投融資を拡大させているということについては、BISその他、警戒感を持っているということは確かであります。その主たる理由は、銀行については各国の金融規制当局がかなり厳しい規制をしておりますので、他方でそのノンバンクの方には規制がそれほどないということで、そのノンバンクが非常なその、何というんですか、大きなリスクを負って様々な投資をして、それが何らかのきっかけで下がり始めるとその影響が金融市場全体に大きな影響を及ぼすという、過去にもあった話ですけれども、そういうことが、リスクが高まっているのではないかということで、ノンバンクに対する金融規制をい...