大門実紀史
日本共産党
大門です。公認会計士法についてはもう既に議論ありましたんで、今日、金融に関わる別の問題で質問をさせていただきます。資料を配っていただいていると思いますが、五月の五日に岸田総理がロンドンの金融街、シティーで講演をされまして、新聞記事にあるように、貯蓄から投資へということで、日本の個人金融資産二千兆円を貯蓄から投資へ誘導すると、なおかつ資産所得倍増プランというのを始めると表明をされました。金融庁、これは何をおっしゃっているのか説明をお願いできますか。
井藤英樹
金融庁総合政策局政策立案総括審議官
総理の講演自体、金融庁は必ずしも詳細を存じ上げているわけ、あの、報道されているベースあるいは官邸で公表されているベースでは全部承知してございますけれども、昨今で は、人生百年時代と言われますように、急速な高齢化の進展や、働き方を含む人生の多様化など、社会環境の変化が生じてございます。こうした中、各個人が生涯にわたって豊かな人生を送るためには、老後の人生や様々なステージで必要となる資金を確保するため、安定的な資産形成に取り組むことが重要だというふうに考えてございます。こうした背景からは、富裕層に限らず、中低所得者層を含めた全ての方が資産形成に取り組みやすい環境を整備することが必要だというふうに考え...