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東京大学の渡辺努教授によるアンケート調査結果を消費者が値上げを許容しているとの観点から分析することの妥当性

2022-06-07 参議院 財政金融委員会

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勝部賢志

立憲民主・社民

立憲民主・社民の勝部賢志でございます。通告をさせていただいておりますけれども、通告でいうと一番最後の設問を先にやりたいと思いますが、それに加えて、今、古賀委員から指摘をされた点について、私も少し別な観点からお聞きをしたいと思います。今、最後の古賀委員の発言は、アンケートの結果自体に間違いはないけれども、それをどう分析するかということが大事ではないかということだと思います。そこで、例えばですが、先ほどから話題になっているなじみの店に買いに行くかどうかという話ですね。値上がりをしていると、じゃ、別な店で安いものを探そうというふうに消費者、私も含めてそういう行動になるのは現実あり得る話ですけれど、し...

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黒田東彦

日本銀行総裁

これは、講演の中でも申し上げましたが、いわゆる屈折需要曲線という議論でして、ある現在の価格よりも上げると需要が大幅に減ると、で、下げてもさして需要が増えないということを、企業側がその需要曲線をそういうふうに認識しているために価格が動かないということが言われているわけです。これは経済学者が言っている分析ですけれども。我が国の場合は、その屈折需要曲線の度合いが非常に厳しくて、価格が、いろんなアンケート調査取りましても、物の価格の将来の動きについてほとんどこのゼロのところに集中しているという傾向がずっと続いてきました。これは、ですから、まさにおっしゃったことを反映したものだと思いますけれども、そうい...