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新たな水産基本計画において「複合的な漁業」への転換を図ることとした理由

2022-04-05 参議院 農林水産委員会

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紙智子

日本共産党

何かいろいろやっているような話なんだけど、だったらどうして納得しない声があるのかなと思うんですよね。国連は、今年二〇二二年を国際小規模漁業年というふうに決めました。スローガンは、規模は小さいが価値は大きいということですね。水産庁は漁業の成長産業化というふうに言うわけですけど、私はやっぱり沿岸漁業を主人公にした、つくり育てる漁業が大事だと思うんです。漁師がなりわいとして生活できて、水産加工を含めて地域経済が成り立つ漁村の地域をつくるためには、やっぱり資源管理を進めるにしても、漁師や関係者の納得が必要だと思います。水産基本計画では、海洋環境の変化への適応ということで、複合的な漁業等への新たな操業形...

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神谷崇

水産庁長官

お答えいたします。水産基本計画におけます複合的な漁業とは、漁獲対象種、漁法の複数化、複数経営体の連携による協業化や共同経営化、兼業などによる事業の多角化などを指しております。例えば、サンマ棒受け網漁業において、サンマだけでなくマイワシを漁獲するなど、単一魚種のみに頼らない漁業を想定しております。農林水産省といたしましては、基本計画の内容を踏まえ、対象魚種や漁法の複数化、協業化など、状況に応じた操業形態への転換などに必要な施策の検討を行ってまいります。