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物価上昇が賃金に与える影響

2022-03-22 参議院 予算委員会

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白眞勲

立憲民主・社民

なかなか総理が今コンビニに出かけると大変なことになっちゃうんで分かりますけれども、たまにはちょっと行ってみて、SP連れていくのも大変だと思いますけれども、肌感覚というのを感じていただくのも一つのポイントかなと思いますが。黒田総裁、せっかく来ていただきましてありがとうございます。エネルギー価格も併せて物価高、おまけに円安です。日銀総裁、黒田総裁にお聞きしますが、心配なのが実質賃金に下押しの圧力、つまり相対的に給料が下がるということになってしまうのか、この辺についてどういうふうに御認識されているか、お答えください。

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黒田東彦

日本銀行総裁

まさに御指摘のとおり、最近の物価を見ますと、ガソリンなどのエネルギー価格あるいは食料工業品価格などが上昇しておりまして、これらはほとんどそういった商品の国際価格の上昇、それが輸入価格の上昇になり、PPIというか生産者価格の上昇、そして一部が消費者物価に転嫁されてきているということであると思います。その意味で、これはまさにコストプッシュ型の物価上昇でありまして、確かに消費者物価は上昇すると思いますけれども、これは賃金の上昇とか企業収益の増加の反対で、企業収益にマイナス、家計の実質所得にマイナスということで、長期的にはむしろ景気を押し下げるという方向に働くというふうに考えております。