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国内外の金利差の拡大が円キャリートレードに与える影響

2022-06-07 参議院 財政金融委員会

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大門実紀史

日本共産党

欧米というか、海外が六%、七%とおっしゃいますけれど、それは賃金も上がっていますからね。日本は賃金上がらない中のこの物価高でございますし、一口で二%とおっしゃいますけれど、所得の低い層ですね、これは、この物価高の負担率、家計に対する負担率調べてみますと四%、五%になっておりますので、そんな甘い話じゃないと。だから、その生活実感が欠けているんじゃないかと言われるのは、批判されるのは、所得の高い人はそれほどの負担じゃないと思うんですよね、負担率調べてみたら低いですよ、物価高のね。やっぱり所得低い人ほど消費税が五%増税されたと同じぐらいの負担になっているということなんで、そういうやっぱり感覚を持たれ...

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黒田東彦

日本銀行総裁

御指摘のように、キャリートレードというのは、金利の低い通貨で資金を調達して、金利の高い通貨建ての資産で運用して収益を得るという取引でありまして、一般的には、こうしたキャリートレードは内外の金利差が大きいほど増加する傾向があるというふうに言われております。ただ、その金利差以外にも、各国の金融引締めを受けた国際金融資本市場の動向とか投資家のリスク許容度、先行きの経済、物価に対する見方など様々な要因が影響していますので、金利格差だけで円キャリートレードが増加しているというふうに言うことはなかなか難しいと思いますし、そもそも、円キャリートレードというものを取り出して見るということが、御承知のように、為...