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金融政策と為替相場との関連性に関する日銀の認識

2022-06-07 参議院 財政金融委員会

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山本博司

公明党

次に、為替に関して伺いたいと思います。金融緩和を継続して、我が国の経済活動、これを下支えするということでございますけれども、この金融緩和の継続が他の国の金利の引上げの状況と相まって、結果として円安を引き起こしているという指摘もございます。昨日、為替が一ドル百三十一円を超えておりますけれども、円安が進めば、海外から輸入するエネルギーや穀物などの価格が更に割高になり、様々な影響が懸念をされているわけでございます。金融政策は為替を目的としていないということは十分承知しております。また、為替相場は経済、金融のファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが望ましいということは十分認識しておりますけれ...

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内田眞一

日本銀行理事

お答え申し上げます。冒頭、総裁から申し上げましたとおり、各国の金融政策はそれぞれの経済・物価情勢に応じて実施されるものでございまして、我が国の経済におきましては金融緩和による下支えが必要な状況にあるというふうに考えております。その上で申し上げますが、為替相場は内外の金利差からもちろん影響を受ける面がございますが、それだけではなくて、その背後にある経済や物価情勢の違い、さらには国際金融資本市場の動向や企業の輸出入からの需給、そういった様々な要因によって変動いたします。これらのうち、どの要因が為替相場に影響を与えるか、これはその時々の経済あるいは市場の状況によって変わり得るものだというふうに思って...